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「若い世代の力になりたい」―新しい世界に飛び込み、自分自身も大きく成長。
株式会社オティックス
蒲郡工場 S. W さん(53歳)
「紹介をきっかけに48歳で転職。製造ラインで夜勤に初挑戦」

入社のきっかけは?
6年前、48歳の時に正社員として中途入社しました。以前の会社ではコンクリート製品の製造管理に携わっており、異業種からの転職となります。
現在働いている幡豆工場の方と面識があり、紹介してもらったのがきっかけです。地元で名のある優良企業で、信頼性や将来性も感じたため、こんな企業で働けたらいいなという思いでした。
仕事内容を教えてください。
蒲郡にある工場で、モビリティ関連部品の製造を行っています。蒲郡工場だけで300人近くの方が働いており、工程やパーツによって製造ラインが細分化されています。
私が担当するのは、その中の「GDバランサー」という製品の組付け作業。生産設備を操作し、製品に不良がないかを確認して流すのが主な仕事です。

勤務形態を教えてください。
二交替制となり、早番と遅番を一週間交代で勤務しています。
早番は6:30~15:20、遅番は16:20~深夜1:10で、生産量が多い日は1~2時間程度の残業があることもあります。
以前の会社は夜勤がなかったので、生活リズムを掴むまでに少し時間がかかりましたが、今はすっかり慣れました。
「新しい世界に飛び込んでみたら、思わぬ気づきがいっぱい」
どのようにスキルを習得しましたか?
入社後は教育制度があり、組付け機械の基本的な操作方法や、異常が発生した際の対応、不良がないかの点検方法等を学びます。製造ラインでは、最初は職制と呼ばれる監督者の方についていただき、認定が取れれば一人で作業を任されます。
人にもよると思いますが、認定が取れるまでに大体一か月程度です。

入社して良かった点、苦労した点は?
全く新しい世界に飛び込んだので、今までの経験だけでは通用しません。人間関係やスキルを一から積み上げなければならないという点では苦労しました。ただ、それによって新たな気づきも多かったんです。年を重ねるほど、思い込みが定着してしまう部分ってありませんか? 例えば、若い子への対応ひとつとっても「こういう風にすべきだな」と考えを改めることができました。自分自身の成長という意味で、苦労以上に、入って良かったという気持ちが大きいです。
「ものづくりの品質を高めるには、良いチームワークから!」
職場の雰囲気はどうですか?
自分の所属する班には30人くらいが働いていますが、入ってみると自分がほぼ最年長でした。最初は戸惑いもあったのですが、自分の殻を外して心を開くと、周りの方たちが助けてくれて。今は「若い人たちの力になれるように、よし自分も頑張ろう!」という気持ちで取り組んでいます。

仕事の上で心がけていることを教えてください
モビリティ関連部品を作っているのでもちろん品質・安全第一ですが、それと同じくらい大切なのが職場のコミュニケーションだと感じています。というのも、ひとつの部品を完成させるのに、チームワークがないと最終工程までたどり着きません。困ったときには、助けたり助けられたりという相互関係が、よい仕事につながるのではないでしょうか。
入社してうれしかった出来事はありますか?
社員一人ひとりに「改善目標」というものがあり、私の場合は得意な溶接やものづくりのスキルを活かして、油漏れのある箇所にトイを作ったり、道具入れを作ったりしています。若い方にも「作ってほしい」と頼ってもらえることがうれしいですね。
製造ラインの通常業務とはまた別で、上司に改善シートを提出して優秀だと認められた案件は、報酬を受け取ることができモベーションとなっています。
「社会に貢献できているという誇りが、日々の活力になる」

ワークライフバランスはとれていますか?
福利厚生がしっかりしていて、以前の会社よりも有給休暇が取りやすくなりました。旅行などの際には、まとまったお休みをいただけています。
毎年、リフレッシュ休暇が3日間あるのですが、入社10年・20年・30年の節目には5日間に。さらに、それぞれ10万円、20万円、30万円支給される永年勤続旅行制度があります(利用は一人につき1回限り)。
あと何年頑張ったら旅行に行こうなど、楽しみができています。
今後の目標を教えてください。
50代半ばに差し掛かりますので、日頃から健康と体力維持は心がけています。
元気に働ける状態を持続し、会社や社会の役に立ちたい、若い人たちの力になれたらいいなという思いです。

ミドルシニアの皆さんにメッセージをお願いします。
「自分はもう年だから…」ではなく、若い人にも負けずに頑張るぞという気持ちで、お互い意欲を持ってやっていきましょう。
社会の役に立っているんだという気持ちは、日々の活力になります。