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未経験から警備隊長に。“人と接するのが好き”という思いが原動力。
株式会社ガード・リサーチ
名古屋事業本部 警備隊長 T. N さん(64歳)
「48歳で警備会社へ転職。誠実な対応や、正社員で働ける待遇も決め手に」

警備業界への転職を考えたきっかけは?
私はもともと接客が好きで、以前は小売業界で店舗勤務をしていました。
警備業界に興味を持ったきっかけは、ショッピングモールで見かけた警備員の方が、お客様にとても丁寧に対応をされているのを拝見したことです。
人と接し、さらに安全を守るという点に新たなやりがいを見つけ、警備会社への転職を希望しました。
現在の会社を選んだ理由は?
警備関連で数社訪問しましたが、その中でも対応が誠実で、一番安心感がありました。
また、他の会社は契約社員という条件がほとんどでしたが、こちらでは「みんな正社員で頑張っているから、一緒にやろう」と言ってもらえたことも大きな理由です。

入社前に不安だったことは?
24時間勤務や夜勤もあると聞き、不規則な生活リズムによる健康面での不安がありました。実際に入ってみると、きちんと休息が取れるよう配慮されたシフトになっており、慣れてしまえばどうということはなかったです。
「日々、刺激や変化のある楽しい環境。経験を生かし、作業の改善も実施」
警備員の仕事内容や働き方について教えてください。
名古屋の都心部にあるビルに勤務しており、お客様の受付・案内、駐車場の対応、出入り管理、防災センターでの管理業務などが中心です。
月曜から金曜の朝8時から夜8時まで、シフト制の8~9時間勤務。事案が発生しない限り、基本的に残業はありません。
私は4年前に60歳で定年を迎えて再雇用され、現在は嘱託社員の位置づけになります。

入社して良かった点、苦労した点は?
良かった点は、いろいろな方と接することで刺激や変化があり、日々楽しく過ごせています。
苦労した点は、警備員としての言葉遣いや態度。相手から理解や協力を得るにはどうするのがよいか、時に先輩にアドバイスもらったり、自分なりにアレンジしてみたりと、試行錯誤しました。
スキルの習得では、現任教育が役立ちました。緊急時の対応や心肺蘇生法などのほか、さまざまな現場での実践を通じて、臨機応変な対応を身につけることができたと思います。
これまでの経験を生かせている点はありますか?
以前は手書きで行っていた駐車場の出入り管理を、ホワイトボードに枠を作り、磁石を動かして位置を示す方法に改善しました。前職の小売店舗で実施していた管理方法の応用なのですが、駐車場の管理が随分ラクになりました。
業種が違っても、自分なりの経験を生かせることって、きっとあると思います。
「同じビルを警備して15年目。隊長としての責任とやりがいも」

所属する警備隊について教えてください。
警備隊は5~10人の規模が多く、私の所属する隊は7人になります。
世代別では、警備員が70代2人、60代2人、30代1人、受付が50代女性1人、20代女性1人という内訳です。同世代も多いですし、和やかで協力し合える、よいチームワークだと感じています。
警備員は、配属された現場に長く務めるケースが多く、私は今年で15年目になりました。
隊長に就任するまでの道のりは?
入社して2年勤務し、昇級試験と面接に受かると警士副長に昇進します。さらに1年勤務すると、警士長にトライできます。隊長に就任するのは警士副長以上の方が多く、待遇面では特殊勤務手当が増額になります。
隊長のお話をいただいたときは「自分でいいのかな」という思いもありましたが、せっかくなのでやれるだけやってみよう、という気持ちで受けました。
隊長としての任務や、やりがいは?
隊長の業務としては、隊員の教育指導や労務管理、契約者様への改善提案などがあります。何かと大変な面もありますが、隊員のみんなが伸び伸びと働ける環境づくりを心がけています。
毎日元気に出勤し「今日も頑張るぞ」と思ってもらえたら、それだけでうれしいですね。
「待っていてもチャンスはやってこない! 気持ちがあるなら行動を」

元気で長く働くために心がけていることは?
何はともあれ体が資本ですので、目標は一日1万歩。通勤では階段を使う、ひと駅前で降りて歩くなどを実践しています。
また、年間10日間ほどは有給を取得し、近場の山へハイキングに出かけて、リフレッシュするようにしています。
警備業界にはどんな人が向いていると思いますか?
観察力、コミュニケーション能力、対応力、冷静さ、協調性、思いやり…細かく挙げるとキリがないですが、決して難しく考える必要はありません。
「人の役に立ちたい」という気持ちのある方なら、人に対して優しくできるし、目の前の相手にどうしてあげるのが一番よいかを考え、判断できると思います。

ミドルシニアの皆さんにメッセージをお願いします。
幅広い経験と能力を有したミドルシニアが、さまざまな場所で活躍できる社会になりました。ただし、待っていてもチャンスはやってきません。社会の役に立ちたい、充実した日々を送りたいとお考えなら、ぜひ一歩行動を起こしてみてください。