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"働く"好事例紹介
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頼まれた仕事は断らない。ワクワクしながら取り組む、新しい仕事。
株式会社トヨコン
経営管理部 部長 Y. S さん(51歳)
裁量をもって自ら変革を進めたい!外資系大手企業から中小企業へ
転職のきっかけは?
2021年、46歳の時に中途入社しました。当時はコロナ禍でフルリモートワーク。外資系大手企業のIT部門で、ベンダーマネジメントやプロジェクトマネジメントを担当していましたが、キャリアアップや、在宅だけで仕事をし続けることに限界を感じ、転職を決意しました。転職活動では大企業も受けましたが、「マネジメント経験は豊富でも、マネージャー経験がない」と評価されることもあり、それであれば経営に近い立場で裁量をもち、自ら変革を進めたい、と中小企業への転職を決意しました。
現在の会社を選んだ理由は?
決め手は社長です。一般的な面接は、一次が人事や現場の担当者、二次がその上司、最後が社長……となりますが、トヨコンは新卒・中途採用ともに社長自ら一次面接を行います。「DX人材」としての採用でしたが、企業側にデジタルに対する理解や知識がなく「デジタル=魔法の玉手箱、開けたらミラクルが起きる」といった漠然としたイメージしかなければ変革にも時間がかかります。トヨコンの面接では、社長のビジョンやデジタル化を推進する目的が明確であり、その実現に自分も貢献したいと思いました。また、物流はモノづくりと密接につながっており、これまでの知識・経験を活かしながら新しい挑戦ができるフィールドだと感じました。
入社前に不安だったことは?
大企業から中小企業への転職だったので、組織規模や文化の違いに適応できるか、どれくらいのスピード感を求められているのかに不安はありました。実際に入社してみると、経営層との距離が近く、むしろ自分の経験を活かしやすい環境であったこと、これまで3か月・半年単位で施策を進めてきましたが、もう少しじっくり1年・3年といったスパンで変化を求められていることがわかり、安心しました。また、収入面については、成果を出し続けることで昇給や昇格につながり、問題なく乗り越えることができました。
DX推進から経営方針策定まで幅広く従事
仕事内容を教えてください。
入社後は、経営企画部 DX推進室 室長として、社内のIT環境の現状把握、課題抽出、テーマ設定を行い、情報セキュリティ対策、ルール策定、DX(特にAI活用)の推進等に取り組みました。現在は、経営管理部 部長として、総務・財務・広報等バックオフィス業務から、中期経営方針の策定、経営判断のサポートまで幅広く関わっており、経営に近い立場で仕事ができています。
入社して良かった点、苦労した点は?
良かった点は、裁量が大きく、全面的に任せてもらえることです。大企業では業務が細分化され、部門間の垣根が高いため意思決定に時間がかかります。一方、当社の意思決定スピードの速さ、経営に直結する役割を担えることは大きな魅力です。
苦労している点は、リソースの制約の中で成果を出す工夫が必要なことと、飲みニケーションが苦手なことでしょうか(笑)。当社は、風通しがよく年齢やキャリアに関わらず意見を尊重し合える関係で、親睦会なども活発に行われていますが、付かず離れずの距離感で参加しています。最近は、子育て世代で夜に参加できない従業員もいるため、ランチ会も増えています。
これまでの経験を生かせている点はありますか?
社員の意見を汲み取って課題解決策を提案するのに、前職のコンサル会社の経験が活かせています。また、IT分野にはかれこれ20年ほど携わっていますので、実現したいことをどのようにシステム化すればいいかイメージできますし、世の中の技術もキャッチアップできているため、裏付け・根拠を伴った説得力のある提案ができます。大手企業で培ったITやDX推進の知見を、中小企業の課題に合わせて活用し、会社に貢献できることに大きなやりがいを感じています。
一人でできる仕事は限られる。人を巻き込むことで仕事が広がる
仕事の上で心がけていることを教えてください。
頼まれた仕事は断らず、できない理由を探すのではなく、どうすれば実現できるかを考えてやり切るようにしています。
また、「レスポンスは早く」が信条です。皆さんに気持ちよく働いてもらうためにも、上司への報告より部下へのレスポンスを優先し、たとえ会議中であっても部下への返信は即座に行っています。
また、自分一人でやらずに、基本的には「みんなでやる」ことをモットーとしています。以前は、自分でやった方が早く、自身のスキルアップにもつながるため、人に頼ることはしていませんでしたが、マネージャーとして上の視座で仕事をするようになってから、社員一人ひとりが自走できるよう「自己成長のための機会」を創出することが大切だと思うようになりました。もちろん最初は手取り足取りフォローしますが、ある程度動き出したら、折を見て進捗を確認する程度にして、一任するようにしています。私個人だけでなく会社としても、チャレンジする人を応援し、成果を出した人を表彰する制度をつくりたいと考えています。
ワーク・ライフ・バランスはとれていますか。
私自身、手を動かして何か作業するというよりは、企画を練って上層部に提案するというのが今の仕事なので、会社や家、旅先など場所を選ばず「次は何をやろうか」と常に考えており、正直なところ、オン・オフの切り替えをあまり必要としなくなってきました。
ただし、リアル出社とリモート勤務を組み合わせたハイブリッドな働き方が可能な、比較的柔軟に時間を使える環境のため、仕事と生活を無理なく両立でき、安心して長く働き続けられる会社だと思っています。
今後の目標を教えてください。
当社はITを活用した業務効率化が進み、社員のITリテラシーもかなり向上してきたため、他のグループ会社においても共通業務を集約し、業務の効率化や品質向上、ガバナンス強化を図っていきたいと考えています。ホールディングス体制の中で、グループ全体のDX推進を加速させ、持続可能な経営基盤をつくることに責任の重さも感じますが、新しい仕事には常にワクワクしますし、好奇心を失わないことが長く働くために必要なことだと思っています。
ミドルシニアの皆さんにメッセージをお願いします。
これまで培ってきた経験と知恵は、社会にとってかけがえのない財産です。環境を変えれば、その力をさらに生活かせる場面が広がります。ご自身の経験を他にも活かしたいと思うのであれば、裁量が大きく、やりがいをもって働くことができる中小企業でチャレンジしてみるのもいいと思います。新しい可能性を信じて、前向きな挑戦を楽しんでください。